カバンショップasoboze(アソボーゼ)のブログ

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同じ「牛革」でも小石とダイヤモンドぐらい価値が違う

牛革製のカバンや財布は世の中に多数で回っていますが、同じ牛革でも原皮の価値に雲泥の差があることをご存知でしょうか?

牛革の原皮

牛革の原皮

では、どの原皮が良い皮なのでしょうか?

結論から言えば、 「北米の1歳半の去勢された雄の乳牛の皮が良い」になります。

※厳密にいうとカーフやキップなどもっと若い牛の原皮の方が高級なのですが、流通量が限られるためここでは除きます。

 

皆様、牛革製の製品を1つはお持ちのことと思います。その牛革、どこの牛かご存じでしょうか?もちろん日本製の製品でも、原皮は日本とは限りません。

 

またその牛革、肉牛でしょうか?乳牛でしょうか?オスでしょうか?メスでしょうか?

きっとお答えできる方はごく少数なのではないでしょうか?

 

そこで今回のブログでは、牛革の種類について説明してゆきます。

 

皮と革

皮と革

そもそも、皮と革、漢字が違いますが何が違うのかと言いますと、皮とは動物の皮膚・原皮のことで、加工する前のものを指します。

 

革とは、皮のままでは腐敗してしまうのでそうならないよう鞣(なめ)し、カバンや財布などのパーツに使用できるものを指します。

 

まず、皮革で大切なことは、牛は主として肉、乳の食用であるため、皮革は副産物であるということです。よって革を使用するということは、それ自体がエコであることになります。牛は大きく4種類に分かれ、 肉牛のオス、メス、乳牛のオス、メスがあります。

 

ではなぜ、乳牛の去勢されたオスの皮が良い皮のでしょうか?


乳牛のオスは乳が出ないので、肉はミンチ肉にされるため生後2年で屠殺(とさつ)されます。種牛を除き生後半年で去勢されるので、気性が荒くないため表皮のキズも少なく、皮が若いためキメが細かく、とても状態の良い皮になります。

 

乳牛のメスについては乳の出なくなる生後6年で屠殺されるので、その頃にはヨボヨボの皮になっており、カバンを作るには状態の良い皮ではありません。

 

肉牛のオス・メスについては生後2年で成牛となり、それからおいしい霜降りの牛肉にするために太らせる餌に変わり、生後3~4年で屠殺(とさつ)されるので、ブヨブヨに太ったその皮もとても状態の良い皮ではないのです。

 

乳牛の去勢された雄牛で2歳以上の牛皮をディリーステアと言いますが、それよりも若くてキメの細かい1歳半の牛皮を通称オーバーキップと呼んでおり、一番良い皮となります。

 

北米牛

北米牛

国内の牛と北米の牛では、なぜ北米牛の方が良いのでしょうか?

 

それは、北米の牧場はとても広く、ワンオーナーの管理下で牛を育てているため、品質が一定で安定しているからです。毎回同質の皮を仕入れることが出来ます。


また、北米ではトウモロコシなど穀物の粉を主食とさせているため、原皮の繊維質が柔らかくてしなやか、そして厚みもあります。

 

それに対し、日本の牧場は北米に比べて極端に小さく、1つ1つの牧場でオーナーが異なり、管理によって牛の質が異なり、原皮の状態が安定しないのです。「前の皮がよかったから同じものを」と希望しても、同じオーナーから同質の皮を供給されるのは難しいのです。

 

また、国内は牧草を主食とさせているため、原皮は繊維質が硬く、薄くなります。


上記の結果から、「北米の1歳半の去勢された雄の乳牛の皮が一番良い」ということになるのです。

 

同じ牛皮でも、肉牛、乳牛、オス、メスによって皮質は全く異なり、皮の値段は大きく異なります。原皮はそのままでは腐敗してしまうので、最も悪い状態のものは0円で取引されるものもあります。

 

しかしそんな皮を使ってカバンや財布を作ってしまっては、とても残念な製品が出来上がってしまいます。

 

皮革製造においてもっとも重要なことは、良い原皮を仕入れることなのです。

 

その北米の1歳半の去勢された雄の乳牛の原皮を使用し、革の鞣しから鞄製造までを日本国内で行ったビジネスバッグはこちらです。

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最後までご覧いただき、ありがとうございました。

 

カバンショップasoboze 大西